むし歯とは?
むし歯菌の作り出す酸によって歯が溶けた状態を「むし歯」と言います。
むし歯の進行度合いは5段階(C0,C1,C2,C3,C4)に分けられます。
なるべく早い段階で治療をすることで、削る量も少なく、ご自身の健康な歯を守ることができます。
ふく歯科のむし歯の治療方針
ふく歯科では「むし歯なら削ってしまえばいい」という治療は行いません。
歯は一度削ってしまうと元には戻りません。できるだけ歯を削らず患者様ご自身の歯を残せる方法で治療を行います。
痛みや恐怖に配慮した通いやすい治療環境
歯科治療は多くの場合、治療が終わるまでに複数回の通院が必要です。
ふく歯科では「歯医者が怖い方」「歯科恐怖症の方」また「嘔吐反射が強く(オエッとなりやすく)歯科治療が苦手な方」でも前向きな気持ちで最後まで治療に通えるように痛みや恐怖に配慮した治療を行っています。
恐怖感や痛みを和らげる笑気麻酔もご用意しています。ご希望の方はお気軽にお申し付けください。
なるべく抜かない・削らない
早期発見・早期治療
むし歯は治療開始が早いほど、削らずに済んだり、削る量が少なくて済みます。そこで「ダイアグネデント」という機械で歯にレーザーをあてて、むし歯の深さを測ります。
見た目だけではわかりにくい小さなむし歯も見つけることができます。
削る場合もこの数値を目安にしますので、無駄に削ることがありません。
削る場合は
むし歯の進み具合によってはどうしても歯を削る必要が出てきます。
その場合は、お口の中の状態を「レントゲン」や「口腔内カメラ」でモニターに映し出してご覧いただきながら、削る量や治療の方法をご説明します。
患者様の同意なしに削ることはありません。
むし歯の進行度と治療について
C0 むし歯のなりはじめ(脱灰)
歯と歯の間にフロスを入れるとカサついたり、奥歯の溝が黄色っぽくなるなど歯の白濁が見られます。
痛みなどの自覚症状は無く穴なども開いていない状態です。
この段階のむし歯であれば適切なブラッシングと予防治療だけで歯が再石灰化して治ることもあります。
C1 初期~歯の表面(エナメル質)の虫歯
歯のエナメル質が溶け始め、表面が黒くなりはじめた状態です。
痛みはありませんが、治療せずに放っておくと急速に悪化します。
むし歯部分をなるべく小さく削り取り「コンポジットレジン」という白いプラスチックを詰めて治療します。
C2 中期~歯の中(象牙質)の虫歯
エナメル質の下の象牙質までむし歯が進行した状態です。象牙質はエナメル質より柔らかいので進行も早くなります。
冷たいものを飲んだり甘いものを食べたりすると、歯がしみたり痛んだりすることがあります。
むし歯になった部分を削り、詰めもの(インレー)を詰めて治療します。
C3 後期~神経まで進行した虫歯
象牙質によって保護されていた歯の神経(歯髄)にまでむし歯が進行した状態です。
神経が炎症を起こしている状態なので、温かい食べ物がしみたり、刺激を与えなくとも激しい痛みを感じたりするようになります。
神経の回復が望めない場合や、既に神経が死んでしまっている場合には、神経を取り除き、被せもの(クラウン)を装着して治療します。
C4 末期~歯の根まで進行した虫歯
歯冠の大部分が崩壊し、歯の根の部分までむし歯が進行して化膿している状態です。
この状態になると、歯の神経は既に死んでしまっていることがほとんどです。そのため、痛みが少なくなったり無くなったりしますが、決して進行が止まったり治ったりしているわけではありません。
歯は血管と繋がっているので、放置すると菌が顎の骨や副鼻腔に感染したり、心臓や肺に回って病気を引き起こすこともあります。健康のために抜歯によって病巣を取り除く必要があります。
抜歯後は、ブリッジ、インプラント、入れ歯などの義歯治療を行い、噛む機能を取り戻します。
どうしてもの場合は
神経を抜く場合は
神経の状態が悪く回復が望めない場合や、既に死んでしまっている場合は、神経を取り除く(抜髄)ことで歯を残す治療を行います。
抜髄後の歯の中は菌や膿で汚れているので、隅々まで掃除・消毒を行います。また、ゴム状の材料を緊密に詰めて無菌化することで、これ以上歯がボロボロにならないように保全します。
根管治療について
この「根管治療」には痛いというイメージを持たれる患者様も多いのですが、他の治療に比べても、特別痛いということはありません。
「根管長測定器」で歯の根の深さを測りながら治療をします。
お薬による殺菌効果を待つため、治療期間が月単位になることもありますが、ご自身の歯を残すため、最後まで通院をお願いします。
歯を抜く場合は
ふく歯科では、歯を抜くのは最終手段だと考えています。
しかし、歯がほとんど溶けてしまっている場合や歯の根に大きな問題がある場合は、患者様の利益を考えて抜歯をおすすめすることがあります。そのままにしておくと、他の歯や、歯ぐきや顎の骨に感染症が及ぶ恐れがあるためです。
抜歯後は、患者様と相談しながら、インプラントや入れ歯などの義歯を作って噛む力を取り戻すための治療を行います。
高度なむし歯治療をご希望の方へ
保険診療を基本に、自費診療も可能
ふく歯科では保険診療内でも丁寧な治療を行っています。
ただし、患者様がより高い審美性・使い心地・技術を求められている場合には、自費治療を幅広い価格帯でご用意しています。
ご希望やご予算をお聞かせください。